アクアリウム始め方

【初心者必見】水槽の選び方から淡水魚別の飼育法まで徹底解説!混泳の相性バッチリの組合せも提案!

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  • 小さい水槽がいいんだけど、どんな魚なら飼える?
  • 水槽は欲しいけどあんまり手間とお金を掛けたくない
  • 混泳がややこしい!飼育しやすくて相性のいい組み合わせをズバリ教えて!

部屋に水槽を置いておしゃれな癒やしがほしいけど、お金も手間も掛かかるイメージが強く敬遠している方は多いでしょう。

この記事ではアクアリウム歴7年の私が、水槽の選び方からどんな生き物を飼育すれば長く楽しめるかの知識を伝授します。記事を読めば、余計なお金と手間を掛けずに水槽のある癒やしの空間を手に入れることができるようになるでしょう。

正しい知識を得れば水槽での生き物の飼育は難しくありません。ぜひ記事を参考に手軽で楽しいアクアリウムライフをスタートしてくださいね!

Contents
  1. アクアリウムの始め方と魅力について解説!
  2. アクアリウムを始める簡単3ステップを紹介!
  3. なにを飼育する?生き物の選び方から入手法まで解説!
  4. 水換え不要!?おしゃれな神水槽「せせらぎビオトープ」を紹介!
  5. 水槽の管理は意外と簡単!基本を押さえて楽しく生き物たちに癒やされよう!

アクアリウムの始め方と魅力について解説!

女性がアクアリウムの始め方と魅力を解説している画像

ここからはアクアリウムの始め方について解説します。アクアリウムは様々な楽しみ方ができる反面、その選択肢の多さから初心者はなにを選べばいいのかわからない状態になることが少なくありません。

あまり多くの選択肢を提示せずに、ハードルの低い方法に特化してアクアリウムの始め方を解説していきます。

アクアリウムとは?おしゃれな水槽と可愛い生き物が作る癒やしの空間

アクアリウムとは水槽で生き物や水草を育てることを指し、水族館のような巨大な水槽から小さな金魚鉢までがアクアリウムの範疇です。自宅で小さな水族館を作り、自分の世界観を自由に表現することができるのはアクアリウムの大きな魅力のひとつといえるでしょう。

美しく彩られた水槽に、可愛らしい生き物たちが元気に泳ぎ回る光景は疲れた心を癒やしてくれることにもつながります。

アクアリウムを始める簡単3ステップを紹介!

女性がアクアリウムを始める3ステップを解説している画像

実際にアクアリウムを始める方法について3ステップで解説します。下記の段階を踏むだけで生き物を入れることができる状態になるので、最低限の知識としてまずは押さえておきましょう!

【ステップ1】アクアリウムに必要なものとは?

女性がアクアリウムに必要なものを選んでいる画像

アクアリウムを始めるには以下のものが必要です。

  • 水槽セット:飼育する生体や水草に合った大きさ、形状、設備を選びましょう。
  • 水温計:生き物にはある程度の温度管理が必要になります。
  • カルキ抜き剤:水槽に入れる水道水はカルキ抜きが必須になります。
  • 水草や人工物など体を隠せるレイアウト:水槽に彩りを添え、魚の隠れ家にもなります。
  • 水槽の掃除用具:バケツや水槽の掃除に必要な道具。

それぞれ簡単に解説します。

必須なものがお得に揃う水槽セット

初心者は水槽を単品で購入するよりもセットのものを選んだほうが簡単でお得に必要なものを揃えることができます。足りない物は少しずつ買い足していけば問題ありません。

セットには様々なバリエーションがありますが、下記が含まれていることが目安です。

  • 20〜60cmの水槽(サイズはお好みですがガラス製を推奨)
  • 水槽のフタ(生き物の飛び出し防止として必須)
  • ろ過フィルター
  • 照明
  • ヒーター(熱帯魚には必須だが川魚には必要なし)
水槽のサイズ

水槽のサイズは初心者であれば、水槽の維持管理の観点から60cm以下がオススメ。予算の目安としては、物によりますが7千〜1万円ほどを想定しておけば大きく外れることはないでしょう。水槽のサイズが小さければ値段も下がります。

水槽のフタ

魚やエビは水面を超えるほど跳ね上がることがあります。フタをきちんと閉めておかないと高い確率で事故につながるため、生き物の飛び跳ね対策は必須です。

ろ過フィルター

ろ過フィルターは水槽の管理で絶対的に必要なものになります。水槽内の老廃物をろ過してくれるだけでなく、ぶくぶくも併用するろ過フィルターがほとんどなので水中の空気対策に役立ちます。

様々なろ過フィルターが出回っていますが、セットに含まれているもので問題ありません

照明

光は生き物のバイオリズムを整えることと、水草の成長にも必要。直射日光だと水温の過度な上昇やコケの繁殖の面でデメリットが多くオススメしにくいです。

照明を使えば効率よく必要な光を水槽に届けてくれるため、セットに含まれていることが好ましいでしょう。

ヒーター

「熱帯魚」を飼育する上で水温の管理はとても重要となります。冬場は室内でも水温が低下する場面があるので、熱帯魚を飼うならヒーターは必須。

気になる電気代ですが、よほど寒い地域でない限り「月/千円」前後を想定しておけば問題ないでしょう。なぜならヒーターは設定温度から外れた場合しか作動しないからです。

川の魚やエビなど、野生の川の生き物なら適正温度が幅広いためヒーターがなくても問題ない場合がほとんど。飼育する生き物に応じてヒーターの導入は検討しましょう。

生き物に適した水温を維持するための水温計

水槽の温度管理は重要です。水温が高すぎても低すぎても水生生物にとっては生命の危機です。室内で飼育する場合でも、特に夏場は水温の上昇に注意して生き物を守ってあげる必要があります。

良好な飼育水を作るためのカルキ抜き剤

水槽を管理する上で、新たに水を足す場面は多々あります。水槽に入れるのは水道水ですが事前に「カルキ抜き」するのは必須。必ず使うので準備しておきましょう。

水草や人工物など生き物の隠れ場となるレイアウト

水中の生き物は体を隠す場所がないとストレスを受けることがあります。水草なら水質保全にも役立つのでオススメですし、土管など体をまるっと隠せるレイアウトがあると生き物がより健全に育ってくれるでしょう。

水槽の掃除道具

水槽を管理する上で必要なのが水槽内の掃除道具。水換えや水槽内の掃除で使うことになるので初めから準備しておきましょう。

  • クリーナー・・・水質維持の要となる「水換え」に必要となる重要な器具
  • メラニンスポンジやヘラ・・・水槽の壁面の拭き掃除用
  • スポイト・・・ピンポイントでゴミを吸い取るのに便利
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【ステップ2】自分に合った水槽の選び方をマスターする

女性がアクアリウムをマスターするために必要な知識を勉強している画像

ここでは水槽の選び方について解説しますが、選択肢を明快にするための前提を2つ示します。

  • 水槽のサイズは最大でも60cm
  • 選ぶべきは、メリットのより多いガラス水槽(アクリル水槽は長期使用の面でデメリット多数)

上記の前提を押さえた上で、水槽のサイズの選び方は3つ。

  • 予算
  • 置き場所の広さ
  • なにを飼育するか

順番に解説します。

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予算

水槽のサイズが大きくなるごとに設備も含めた価格は上がります。

  • 水質管理のしやすさの観点から水量が確保された45〜60cmの水槽を推奨
  • 予算をあらかじめ決めておけばスムーズに水槽を選べる

60cm以下の水槽であれば高額になることはありませんので、予算にあった選択をしましょう!

設置場所

水槽は移動することを想定しないので、あらかじめ設置場所には気をつける必要があります。

  • ろ過装置・ヒーター等の電源がとれるか
  • 地震が起きても危険がないか
  • 直射日光が当たらない場所か(カーテンがあれば問題ない)

特に電源の位置は重要なので、設置場所は抜かりなく決めましょう!

なにを飼育するか

水槽サイズを考える上で最重要となるのが「なにを飼育するのか」です。

金魚やメダカ、ヨシノボリなど10cm以下の生き物であれば30cm以下の極小水槽で問題ありませんが、20cmを超える魚ともなれば60cmクラスの水槽が必須。小さい水槽で飼い始めても魚が大きくなりすぎると取り返しがつかないので、飼育する生き物を確定させてから水槽を購入するようにしましょう。

【ステップ3】水槽に入れる水の作り方簡単解説!

女性が水槽の水質をチェックしている画像

水槽に入れる水のことを「飼育水」と呼びます。飼育水は水道水をもとに作りますが、水温が「生体に適している温度」、なおかつ「カルキ抜き」されていなければなりません。

とはいえ、飼育水を作るのは非常に簡単。ここからは、飼育水の正しい作り方を解説します。

  • 適水温の水を用意しよう
  • カルキ抜きされた水の作り方

適水温の水を用意しよう

適水温は生き物の種類によって違います。適水温から大きく外れた水を入れると水槽の生き物に大きなダメージを与える可能性があります

しっかり生き物ごとの適水温を把握してから生体を水槽に入れるようにしましょう。

カルキ抜きされた水の作り方

水槽に入れるのは水道水ですが、カルキ(塩素)が含まれているためカルキ抜きの作業が必要です。カルキを抜くための方法は以下の3つ。

  • 水道水を沸騰させる
  • 液体塩素中和剤を使用する
  • 固形状塩素中和剤(ハイポ)を使用する

順に解説します。

水道水を沸騰させる

水道水が沸騰した時点でカルキはほとんど蒸発しますが、正直この方法はかなりビミョウです。

  • 確実にカルキは抜けるものの適水温まで下げるのに数時間掛かる
  • 水温を下げる過程で、適水温にもっていくまでの調整が非常に面倒

上記の理由から、よほどのことがない限り沸騰させてカルキを抜くというのは現実的ではないでしょう。また、水を張ったバケツを一晩放置するとカルキが抜けるという説がありますが、誤りです。

  • 室内で放置は丸2日
  • 直射日光下の屋外なら数時間

「沸騰させる」と「バケツに水を張って放置」の手段は、確かにカルキを抜くことはできるものの、効率の観点からもオススメできるものではありません。

液体塩素中和剤

現在の主流となっているのが液体塩素中和剤。一瞬でカルキを除くことができるだけでなく、生き物に良い影響を与える成分まで配合されています。

誰でも時間を掛けずにカルキを抜くことができることから、一番に勧めるのは液体塩素中和剤になります。

固形状塩素中和剤(ハイポ)

固形状塩素中和剤(ハイポ)はカルキ抜きの有効な手段として長年活躍を続けています。

  • とにかく安価
  • 確実にカルキを抜くことができる

上記の点からオススメはしやすいのですが、溶け切るのに時間が掛かるので液体タイプの方がより手軽に使いやすいでしょう。低コストを追求するなら選ぶ価値はあるといえます。

なにを飼育する?生き物の選び方から入手法まで解説!

浴衣を着た女性が夏祭りの金魚すくいで金魚を手に入れた画像

3ステップで水槽の立ち上げが済んだらいよいよ生き物をいれる段階に移ります。

飼育する生き物をなかなか選びきれない方に向けて、ランキング形式で飼いやすい生き物を比較します。

  • 入手方法
  • 飼育難易度
  • 特徴や注意点
  • 水槽のサイズごとに適した生き物

上記の4点に注目して解説しますので、飼育する生き物選びにぜひお役立てください。

生体の飼育難易度と特徴、注意点をランキング10選で徹底比較!

オフィスで女性が水槽で飼育する生き物を解説・比較している画像

1位:アカヒレ

アカヒレの画像

鮮やかなルックス、非常に丈夫、安価」の三拍子がそろったアカヒレ。なんなら性格も穏やかで混泳時も攻撃性がみられないので、初心者が飼育しやすい魚の条件はそろっています。

熱帯魚でありながら低温に強いので室内飼育ならヒーターも必要ありません。

  • 体長:4cmほどまで成長する
  • 寿命:2〜3年ほど
  • 適水温:15〜28℃
  • エサ:2〜3日に1回、2分以内に食べ切れる量の細かいタイプのエサを与える
  • 混泳:穏やかな性格で、他の生き物に興味をもたないので混泳は問題ない
  • ※アカヒレが口に入る大きさの肉食魚との混泳は食べられてしまうため不可
  • 入手:ショップで購入

2位:モツゴ

モツゴの画像

野生の淡水魚の中でもトップクラスに飼育しやすいモツゴ。ドブ川でも平気で生存する上に、穏やかで攻撃性はほとんどありません。体長も10cmまでしか成長しないため、過密にならない数匹なら25cmの小さな水槽でも問題ないでしょう。

少し地味な見た目ではありますが、飼育すれば愛着がわくので初心者に非常にオススメです。

  • 体長:10cmほど
  • 寿命:3〜5年ほど
  • 適水温:15〜28℃
  • エサ:沈殿性、浮遊性問わず人工餌を1日2回、2分以内に食べ切れる量
  • 混泳:穏やかな性格なので混泳は問題ないが、大型肉食魚だと食べられてしまうため不可
  • 入手:ため池や中、下流の河川でのガサガサ、またはショップで購入

3位:メダカ

メダカの画像

日本を代表する淡水魚で、初心者でも飼育しやすい魚。数多くの鮮やかな種類が存在し水槽を美しく彩ってくれる存在としても活躍しています。

1週間ほど家を空け、エサが与えられない状況でも問題なく生存することができます

  • 体長:4cmほどまで成長する
  • 寿命:2〜4年ほど
  • 適水温:15〜28℃
  • エサ:水面に浮くタイプのエサを一日1回、2分以内に食べ切れる量与える
  • 混泳:穏やかな性格なので、小型の生き物との混泳なら問題ない
  • ※メダカが口に入る大きさの肉食魚との混泳は食べられてしまうため不可
  • 入手:ガサガサ、またはショップで購入

4位:金魚

金魚の画像

金魚すくいから飼育を始める人も多い金魚。あまり長生きしないイメージがある方も多いと思いますが、金魚すくいの環境下の金魚はそもそも弱っていることがあります。ショップの良い環境で育っていれば丈夫で美しく、初心者でも安心して飼育することができるでしょう。

また、金魚は最大30cmまで成長する可能性があります。しかし水槽のサイズに合わせて成長するので、最初から小さな水槽で飼育していれば大きくなりすぎることありません。

  • 体長:多くの種類は20〜30cmほどまで成長する可能性がある
  • 寿命:8〜15年ほど
  • 適水温:15〜28℃
  • エサ:水面に浮くタイプのエサを一日1〜2回、2分以内に食べ切れる量与える
  • 混泳:穏やかな性格なので、小型の生き物との混泳なら問題ない
  • ※金魚が口に入る大きさの肉食魚との混泳は食べられてしまうため不可
  • 入手:金魚すくい、またはショップで購入

5位:ドジョウ

ドジョウの画像

細長く可愛らしい表情をしたドジョウ。他の生き物を襲うことも少なく、低水温にも強いドジョウは初心者でも飼育するハードルが低いです。

基本的に15cmほどまで成長し、非常にまれですが飼育環境によっては30cmのサイズになる可能性があります。15cm以上に育つ可能性は低いとはいえ、45cm以下の水槽で飼育するのは注意が必要になるので60cm以上の水槽を検討する余地があるでしょう。

  • 体長:基本的に15cmほどまで成長するが、まれに30cmを超える個体も確認されている
  • 寿命:8〜10年ほど
  • 適水温:15〜28℃
  • エサ:沈殿するエサを週に1〜2回、2分以内に食べ切れる量与える(コケ類や沈んだエサの食べ残しを食べているため)
  • 混泳:穏やかな性格なので、小型の生き物との混泳も問題ない
  • 入手:小川や用水路でのガサガサ、またはショップで購入

6位:カマツカ

カマツカの画像

あまり聞き馴染みがない方も多いカマツカ。しかし「可愛らしい顔、混泳相手を攻撃しない、底の掃除をしてくれる、低水温に強い」など、非常に優秀なスペックをもちます。

飼育下では15cmを超えるまで成長するため、最低でも45cm以上の水槽が必須。カマツカは水質悪化に多少弱い面があるので、水質が安定しやすい60cm以上の水槽だとより安心です。

  • 体長:野生では20cmほど、飼育下では15cm前後まで成長する
  • 寿命:3〜4年ほど
  • 適水温:15〜28℃
  • エサ:沈殿するエサを週に1〜2回、少量与える(コケ類や沈んだエサの食べ残しを食べているため)
  • 混泳:非常に穏やかな性格なので、大型の肉食魚以外となら混泳可
  • 入手:中、下流の河川でのガサガサ、またはネットショップで購入

7位:ヨシノボリ

ヨシノボリの画像

日本全国の河川に生息するヨシノボリ。ショップでも安価に購入できますが、小川で簡単にみつかるので百均の網を使ったガサガサで捕まえると愛着がわくのでオススメです。

10cm以下の小型魚なので小さな水槽でも飼育でき、元気よく泳ぐ姿はとても癒やされます。

  • 体長:種類にもよるが、ほとんどが6〜10cmほどまで成長する
  • 寿命:4〜8年ほど
  • 適水温:15〜28℃
  • エサ:沈殿するエサを週に2回、2分以内に食べられる量
  • 混泳:縄張り意識が強く同サイズの底で生活する魚を攻撃することはあるが、中層以上を泳ぐメダカなど、生活圏の違う魚とは干渉しない
  • 入手:小川でのガサガサ、またはショップで購入

8位:ネオンテトラ

ネオンテトラの画像

鮮やかで小さくても存在感のあるルックスなのに安価入手できることもあり大人気のネオンテトラ。丈夫で飼育は難しくないものの、押さえておくべき注意点があります。

  • 低水温に弱いため、ヒーターは必須
  • 群れを好むため同種の複数飼育が基本

上記の2点さえ押さえておけば小さな水槽でも飼育可能ですし、攻撃性もみられないため穏やかな生き物なら混泳も問題なし。ランキング上位の魚が飼いやす過ぎるだけなので、ネオンテトラの飼育が難しいというわけではありません。

  • 体長:4cmほど
  • 寿命:2〜4年ほど
  • 適水温:20〜28℃(温度を安定させるのが好ましいのでヒーターで25℃前後の維持が理想)
  • エサ:小型熱帯魚用のエサを一日2回、2分以内に食べ切れる量与える
  • 混泳:臆病な性格なので、穏やかな魚との混泳なら可
  • 入手:ショップで購入

9位:オヤニラミ

オヤニラミの画像

上記で紹介した魚とはまた違ったかっこよさのルックスをもつオヤニラミ。意外にも人に懐き丈夫で飼育環境も手軽に済む反面、気性が荒く混泳が難しい可能性があります。

基本は同種の飼育を避けた方が好ましいですが、オヤニラミを複数飼いたい場合は3匹以上で最低でも60cm以上の水槽、攻撃されてもすぐ逃げ込める隠れ家をたくさん設置することが必須。

オヤニラミは、他種に対して興味を示さないケースが多いです。ドジョウやカマツカなどの遊泳層が違う、かつ同サイズ程度の大きさであれば攻撃対象にならない可能性はありますが個体差によります。事実、私は過去にドジョウとの混泳に成功しており、お互いに干渉することはありませんでした

  • 体長:基本的には10cm前後、まれに15cmまで成長することがある
  • 寿命:5年前後
  • 適水温:15〜28℃
  • エサ:人工餌が好ましいが最初は食べないことも多いので、まずは生餌(メダカや小エビ等)を与えて人のいる環境に慣れさせる必要がある
  • 混泳:単独飼育が基本だが、混泳相手の遊泳層が違えば混泳できる可能性が高い
  • 入手:中、下流の河川でのガサガサ、またはショップで購入

10位:カワムツ・オイカワ

<カワムツ>

カワムツの画像

<オイカワ>

オイカワの画像

日本を代表する美しい模様の川魚であるカワムツとオイカワ。多少の違いはあれど飼育の観点に大きな違いはないのでまとめて紹介します。

  • 気性が荒い
  • 水質変化に強い
  • 低水温に強く、高水温に弱い
  • 数cmサイズの魚やエビは捕食対象

活発に泳ぐのが好きなので水槽のサイズは最低でも60cm以上。混泳は10cm以上のドジョウやアブラハヤなどがオススメです。多少手がかかる可能性はあるものの、美しい模様で水槽を彩ってくれるため、飼育に挑戦してみるのもいいでしょう。

  • 体長:平均15cm前後、まれに20cmまで成長する
  • 寿命:3〜5年ほど
  • 適水温:15〜23℃(夏場は冷却ファンなどで水温を下げる必要がある)
  • エサ:沈殿性の人工餌を一日1回、2分以内に食べ切れる量(飼育環境に慣れるまでは冷凍赤虫などでも可)
  • 混泳:攻撃性が強いため、15cm以上の魚を推奨
  • 入手:上、中流の河川でのガサガサ、またはネットショップで購入

【番外編】水槽の超優秀なお掃除屋さん!ミナミヌマエビを紹介!

ミナミヌマエビの画像

全国の小川に生息し、簡単に捕まえることのできるミナミヌマエビ。実は超優秀なお掃除屋さんとして活躍します。

底のコケや沈んだエサの食べ残しを綺麗に食べるので水質悪化を未然に防ぐことから、水槽に必須な生き物と考えているアクアリストも多いです。

  • エサは週に1回でOK
  • なにかを食べている姿が可愛い
  • 上記の魚たちと同じ環境で飼育できる
  • ガサガサで簡単にとれ、ショップでも安価で売られている

小さい水槽なら2匹、大きい水槽なら4、5匹程度いれば十分に活躍してくれるため、ミナミヌマエビの導入を検討してみてはいかがでしょうか!

混泳可の生き物のジャンル別組み合わせおすすめセットを提言!

水槽で混泳できる生き物を女性が子供の白熊に教えている画像

数々の魚を紹介しましたが、飼育する生き物をなかなか選びきれない方も多いでしょう。

ここからは、私がオススメする混泳の組み合わせをジャンル別に提案します。

混泳に適した魚をまとめて紹介しますので、水槽に入れる生き物を選びきれていない方はぜひ参考にしてくださいね!

【おしゃれ特化】初心者でも飼いやすく美しい生き物の組み合わせ!

最初のジャンルはおしゃれに部屋を彩ることを重視、かつ混泳できる生き物の組み合わせを提案します。魚を何匹ずつ入れるかについても魚の種類ごとの習性を考慮しています。

おしゃれな水草や石などのレイアウトを自由に選択できるので、自分の世界観を存分に発揮してワクワクするアクアリウムに仕上げましょう!

30cm以下の水槽
  • アカヒレ×4
  • グッピー×2
  • ドジョウ×1
  • ヌマエビ×5前後
  • 底砂・・・「水作 水槽の底砂 川砂」という商品を、ドジョウが潜れる量
  • エサ・・・「GEX 金魚のフンを分解 ニオイを抑える」なら安価で上記の生き物すべての遊泳層に届く、栄養バランスに優れる理由でオススメ!
45cm水槽
  • アカヒレ×4
  • ネオンテトラ×4
  • グッピー×2
  • ドジョウ×1
  • ヌマエビ×8
  • 底砂・・・「水作 水槽の底砂 川砂」という商品を、ドジョウが潜れる量
  • エサ・・・「GEX 金魚のフンを分解 ニオイを抑える」なら安価で上記の生き物すべての遊泳層に届く、栄養バランスに優れる理由でオススメ!
60cm水槽
  • アカヒレ×4
  • ネオンテトラ×4
  • グッピー×2
  • ドジョウ×1
  • ヨシノボリ×1
  • ヌマエビ×10
  • 底砂・・・「水作 水槽の底砂 川砂」という商品を、ドジョウが潜れる量
  • エサ・・・「GEX 金魚のフンを分解 ニオイを抑える」なら安価で上記の生き物すべての遊泳層に届き、栄養バランスにも優れるためオススメ!
  • 水温・・・ネオンテトラは低温に弱いため冬場はヒーターで25℃前後を保つ必要がある

【インパクト重視】初心者でもOK!大きな魚が優雅に泳ぐかっこいい水槽!

初心者でも飼育可能、かつ存在感のある水槽になる魚の組み合わせを紹介します。大きな魚がメインとなる水槽なだけに、インテリアとしても強いインパクトを与えるかっこいいアクアリウムとなるでしょう。

60cm水槽
  • カワムツ×2
  • オイカワ×2
  • オヤニラミ×1
  • ドジョウ(10cmを超えるサイズ限定)×1
  • カマツカ(10cmを超えるサイズ限定)×1

20cmクラスに迫るの活発な魚がメインとなる組み合わせです。カワムツやオイカワは気性が荒く大食漢なので水質維持の対策や、小型の生き物は混泳できないデメリットがありますが、強い存在感を放つアクアリウムになることは間違いないでしょう。

水槽の掃除屋としてだけでなく、バリエーションとしてドジョウやカマツカを入れることでアクアリウムの完成度も上がるためイチオシの組み合わせです。

  • ろ過装置・・・ろ過能力に優れる「外部式フィルター」と「エアーポンプ」を併用して水質と空気対策が必要
  • 水温・・・夏場はファンなどで水温を26℃以下にキープする必要がある
  • 底砂・・・「水作 水槽の底砂 川砂」という商品を、ドジョウが潜れる量
  • エサ・・・「ひかりクレスト キャット」という商品がオススメで、水槽に入れて間もないうちは冷凍赤虫や小エビなどを与えて飼育環境に慣れさせるのが必要
  • レイアウト・・・活発に動き回る魚が多いので、小型の石や水草を使ったシンプルなレイアウトを推奨
  • 水換えの頻度・・・フンの量が多いため週に1、2回 水槽の1/3ほどの水換えが必要
60cm水槽
  • オヤニラミ×4
  • 金魚(オヤニラミと同程度のサイズに育った和金)×2
  • ドジョウ×2
  • カマツカ×2

オヤニラミをメインとした水槽。かっこいいビジュアルのオヤニラミは気性が荒く、同族に対して強い攻撃性があります。複数のオヤニラミを飼育には、どうしてもいじめられる個体がでのですぐに逃げ込める隠れ家をいくつか設置する必要があります

また、10cmほどの金魚(和金)であれば食べられる心配もなく、水槽に美しい色彩を加えてくれます。

他種の魚には攻撃しないお行儀の良さもあるオヤニラミは、コツを掴めば非常に楽しいアクアリウムに仕上げてくれるでしょう。

  • ろ過装置・・・ろ過能力に優れる「外部式フィルター」を推奨
  • 底砂・・・「水作 水槽の底砂 川砂」という商品を、ドジョウが潜れる量
  • エサ・・・「ひかりクレスト キャット」という商品がオススメ
  • レイアウト・・・いじめられやすい個体が安心して生活できるよう隠れ家が多めに必要

水換え不要!?おしゃれな神水槽「せせらぎビオトープ」を紹介!

せせらぎビオトープという水槽の画像

ここからは、私も実際に使用している水槽を紹介します。

水換え不要をうたう驚きの水槽ですが、ほんとうに水換えが必要ないのか使用している感想とあわせて紹介していきましょう!

水換え不要!?真実なら神水槽の「せせらぎビオトープ」の感想を本音でレビューします 水換え不要なんてありえないでしょ できるだけ手間を掛けずに魚を飼う方法ない? 忙しくて放置ぎみになりそうだから魚は飼え...

せせらぎビオトープとは?観葉植物を利用した浄化システムをもつ水槽

女性が研究所で水槽の浄化装置を実験している画像

「せせらぎビオトープ」とは、観葉植物と竹炭を活用した浄化システムで水換え不要を実現しました。事実、約8ヶ月一度も水換えをしていませんが、水が濁ることもなく綺麗な状態を維持しています。

  • 水換えは必要ないが1〜2ヶ月に一度、水槽のコケ取りは必要
  • ソイル(固形の肥料)を大量に使用すると浄化能力が落ちる
  • 観葉植物と水槽が融合しているため、部屋がおしゃれになる
  • 竹炭のおかげでニオイも発生しない
  • なんとカルキ抜きも必要ない

結果として、ソイルをあまり使えないというデメリットはあるものの、水換え不要は真実。忙しくて水槽を管理する時間を削減したい方にとっては、まさに神水槽といっても過言ではないでしょう。

水槽の生き物たちに癒やされ、部屋をおしゃれに飾りたい方はぜひ「せせらぎビオトープ」を手にしてみてくださいね!

水槽の管理は意外と簡単!基本を押さえて楽しく生き物たちに癒やされよう!

女性が明るい笑顔で水槽の手入れをしている画像

アクアリウムを始める手順は以下の通り。

  • 飼育する生き物を決めて適したサイズの水槽をセットで購入する
  • 水槽に入れる水を作る
  • 飼育する生き物を水合わせしながら順次入れていく

上記がアクアリウムを始めるためのステップになります。定期的な水換えや水槽の掃除に関してはその都度調べていけばよいので、最初から全て理解した上で始める必要はありません。

まずは始めてみないことには知識も身につきづらいです。アクアリウムに興味があってもまだスタートできていない方は、この記事をきっかけに楽しく奥深い水生生物たちとの生活を始めてみてはいかがでしょうか!