- 水槽の掃除方法をズバッと教えて!
- 水槽の掃除ってめんどくさそう…簡単な方法ない?
- 水槽を買おうと思うけど、まずは水槽掃除の基本を知りたい
【水槽の掃除手順】
- 水槽の水を手を入れても水が溢れない程度抜く
- メラニンスポンジ(激落ちくんなど)か水槽専用のヘラでコケや汚れを落とす
- 水槽の水を1/3ほど抜く
- 抜いた水の量だけ飼育水を入れて最終チェックをする
以上です。水槽の大きさにもよりますが、慣れれば30分ほどで終わります。
上記の方法で水槽の掃除は完結しますが、他にも押さえておくべき予備知識があります。水槽の掃除は簡単であるものの、知らないだけで重大な失敗につながる可能性があるのも事実。
この記事では、アクアリウム歴7年の私が「水槽の掃除」についての明快なコツを解説します。記事を読むと効率的な水槽の掃除をマスターできるでしょう!
水槽の掃除とは?初心者が知るべき簡単3つのポイント
水槽をもつ上で避けては通れないのが「水槽の掃除」。大きな手間が掛かるイメージを持たれがちですが、実は簡単です。
ここからは、水槽の掃除をする上で初心者が押さえておく必要がある知識を解説します。知っておくと掃除を楽にしつつ、失敗を避けられるようになるでしょう。
水槽掃除の必要性とは!洗うのは面倒?実は30分で終わります
長期間掃除をしていない水槽はどのような状態かを解説します。
- コケが繁殖している
- 菌の数・種類が増えている
- 生き物の老廃物が溜まって水質が悪化している
上記の状態になっている水槽は、見た目からもよろしくないことになっているでしょう。水槽内の生き物にとっても悪影響があるため、定期的に掃除をする必要があります。
水槽掃除の必要性を理解した上で、適切かつ効率的な方法をとることができれば30分程で水槽をきれいな状態にもっていけるので、初心者でもあまり心配する必要はないでしょう。
適切な水槽掃除の頻度とは?水槽の大きさと設置場所がポイント
水槽の掃除の頻度について解説します。
- 水槽内の生き物の元気がない
- 水槽の汚れが目立つようになった
上記が水槽の掃除をするタイミングの目安。基本的に小さい水槽は水量が少ないため水質悪化が早く水換えの頻度が増えるため、結果的に掃除の頻度も増える傾向にあります。
また、水槽の設置場所も掃除の回数に関係します。水槽が直射日光を受ける場所は、コケが繁殖しやすく拭き掃除の頻度が増える可能性があるでしょう。直射日光は水温の上昇にも影響するため、日中だけアクアリウム用の照明を使えば安心です。
水槽の掃除に必要な道具とは?100均でお得に買える物も紹介
水槽の掃除に必要な道具について紹介します。
道具 | 用途 | 購入場所 |
---|---|---|
メラミンスポンジ | コケや汚れを落とす | 100均 |
水槽掃除専用ヘラ | コケや汚れを落とす | 100均 |
水を入れるバケツ | 水の入れ替え時に使用 | 100均 |
パイプブラシ | フィルターの掃除用 | 100均 |
水抜き用 ホース | 水を効率的に抜く | ペットショップ |
タオル複数枚 | なにかと便利 | 家にある不要なもの |
水抜き用ホースはペットショップに売ってある「水作 プロホースエクストラ」一択です。簡単に分解できるので洗いやすく長く使える上に、価格も2千円前後で購入できます。
【順番こそが重要】水槽掃除の効率的な5ステップを解説!
具体的な水槽掃除の5ステップを紹介します。掃除の効率化の鍵は順番。正しい順序をこなすだけで、正直めんどくさい水槽の掃除を短時間で終わらせることができるようになるでしょう。
【ステップ1】水槽の水を少し抜き水草のトリミングをする
最初は水草のトリミングをやりましょう。
- 水槽に手を入れた際に水かさが増すので、溢れない分だけ水を抜く
- 水草を好みにトリミングする
最初に抜く水の量は少なめにとどめてください。また、水草をカットしていると汚れがやカスが意外に沢山でてきます。最初に水草に付着する汚れを落としておくことで、後に水換えする際に他の老廃物もいっしょに排出することができて効率的です。
【ステップ2】水槽内のコケや汚れを拭き掃除する
水槽内のコケや汚れを、メラニンスポンジや水槽掃除用のヘラで落とします。
- 水槽壁面をこする際は、ゆっくり丁寧に
- アクリル製の水槽は傷が付きやすいため注意を払う
荒っぽく拭き掃除をしてしまうと、水槽内がかき回され生き物にとってストレスとなります。また、いろんな角度から水槽内をみて拭き残しがないかも確認しましょう。
【ステップ3】水槽内に汚れが舞い上がっているうちに水を抜く
水草のトリミングや水槽内の拭き掃除をすると汚れや老廃物が舞い上がるので、底に沈む前にできるだけ排出するのが理想です。
- 拭き掃除後は素早く水を抜く作業に移る
- 小さな生き物を吸い込むことがあるので、見落とさないようにする
ホースなどで水を抜く際、小さな生き物もいっしょに吸い込んでしまうことがあるので、吸い込んだことに気付かないことだけは注意しましょう。
【ステップ4】生き物が驚かないようゆっくり飼育水を注ぐ
飼育水とは、「水槽と同じ水温のカルキ抜きされた水」のことを指します。
直接水槽に飼育水を注ぐ際、不用意にやってしまうと小さな生き物が舞い上がるほど大きな水流が発生します。手や、スポイトなどの道具にあてながら水が分散するように注ぐと生き物たちにストレスが掛かりにくいでしょう。
生き物はストレスを受けると病気などのリスクが増加します。簡単にできる対策は最低限実施して生き物の体調に気を使ってあげましょう。
【ステップ5】異常の有無を最終確認!チェックリストも掲載
水槽の壁面や水がきれいになったら最終チェックです。ろ過フィルターの電源などを入れ忘れると事故につながる可能性があるので最後まで気を抜かないようにしましょう。
<チェック項目>
項目 | 正常 | 異常 | 備考 |
---|---|---|---|
生き物 | □ | □ | 元気がない・苦しんでいるように見える等 |
水温 | □ | □ | 適水温: ○○℃ |
ろ過フィルター | □ | □ | 電源ON/OFF、動作音、異臭 |
ヒーター | □ | □ | 電源ON/OFF、水温 |
レイアウト | □ | □ | 崩れ、流木/水草の状態 |
整理整頓 | □ | □ | 水槽周辺の物、設備の不具合 |
水拭き | □ | □ | 水槽/台/床の汚れ |
軽視しがちなのが「こぼれた水の拭き取り」です。もちろん生き物たちに影響はありませんが、水の拭き取りを放置すると徐々に水槽周りの汚れが目立つようになります。汚れが悪化すると面倒なので、水を拭き上げるだけで済むうちにしっかりやってしまいましょう!
【ヘラを使うのは危険】アクリル水槽掃除の注意点を解説!
水槽の掃除においてヘラは非常に有効な道具。しかしガラス水槽なら問題ありませんが、アクリル水槽になると話が違ってきます。アクリル水槽は、傷が付きやすい特徴があります。知らずにヘラを使った掃除をしてしまうと取り返しの付かない失敗につながるため押さえておきましょう。
アクリル水槽のメリット・デメリットについては下記の記事で詳しく書いてあります。
アクリル水槽のメリットは限定的!掃除の難易度もかなり高い
詳細は避けますが、実質的なアクリル水槽のメリットは「特殊な形状の水槽を作ることができる」の1点です。反対に、非常に傷が付きやすい特徴もあるため「初心者が最初に買う水槽としては不向き」と言わざるを得ないでしょう。
水槽の掃除にはヘラが非常に便利ですが、アクリル製の水槽に関しては話が違います。
- 底材の細かい石などを噛み込むと確実に傷が入る
- ヘラを雑に使って掃除するとアクリル水槽に傷が入る可能性がある
- 気を使う場面が多いため掃除がおっくうになりやすい
価格面においても差がないどころか、アクリル水槽のほうが多少の割高傾向にあるため、特に理由がなければガラス製の水槽を選ぶのが無難といえます。
水槽の掃除は簡単!効率的に生き物の飼育環境を整えよう!
水槽の掃除は簡単です。正しい手順さえ頭に入っていれば30分で水槽をきれいな状態にすることができます。
- 水草をトリミングする
- 水槽のコケや汚れをやさしく拭き取る
- 水槽内に汚れが舞っているうちに水を1/3ほど抜く
- 強い水流をおこさないように抜いた分の水をゆっくり入れる
- 水槽内の異常の有無を最終確認する(記事内にチェックリスト有)
上記の手順に沿うことで時間効率よく水槽の掃除をすることができます。
忙しい現代人にとって癒やしは必須。アクアリウムを癒やしとするなら、大変な作業をより効率化して日々の生活を充実させていきましょう!