- 大人だけど川遊びがしたい!
- 川の生き物を自宅で飼いたいけど大きな水槽が必要?
- ガサガサにチャレンジしたいけどわからないから教えて!
いざガサガサで生き物を取ろうとしても、分からないことだらけという方も多いでしょう。実際、知識のない状態で川にいくと思わぬトラブルに合う可能性があります。
この記事ではアクアリウム歴7年でガサガサも趣味の私が、川で生き物を取って飼育する方法を解説します。記事を読むとガサガサ失敗を避け、自分の所有している水槽に合う生き物の飼育・混泳の組合せまで理解することができるでしょう!
ガサガサとは?川の生き物と手軽に触れ合える手段!
ガサガサとは、川の茂みや岩の下に潜む水生生物を網を使って捕まえることを指します。
必要な道具が少なく手軽に生き物がつかまえられるため、初心者にもハードルが低いことが特徴。安全に配慮すれば子供連れでも楽しむことができます。
ここからは、ガサガサを始めるために必要な道具や方法について詳しく解説していきましょう!
ガサガサに必要な道具とは?失敗しないポイントも紹介!
ここからはガサガサに必要な道具から具体的なやり方を解説します。余計な失敗を避けるためにも、事前にしっかり知識を得ておきましょう!
- 生き物を採取するタモ網
- 浅い川なら長靴・ウォーターシューズ、がっつりやるならウェーダー
- 生き物をキープするバケツや箱メガネ
- タオルや水分、日焼け対策グッズ
- 生き物を持ち帰るための入れ物
生き物を採取するタモ網
直接生き物をゲットするために必要なのがタモ網になります。100円ショップからホームセンターまで幅広い価格で売られているため、迷ってしまう方も多いでしょう。
初心者
初めてガサガサやるならまずは100円ショップのもので十分。
- 100円ショップで手に入るので手軽
- 強度が弱く、簡単に壊れる可能性がある
- 網が小さく、効率よく生き物を捕まえることができない
100円ショップのタモ網は網が小さいので使いにくく、耐久性の面からも長く使えるものではありません。しかし壊れやすいことを理解した上で、まずは気軽に100円タモ網でガサガサデビューするのがオススメです。
中級者
ガサガサを趣味としているであろう中級者は、比較的大きめで頑丈なタモ網を使用するとよいでしょう。網で底を擦ることになるので強度は非常に重要です。
- 価格の目安は、2千〜3千円ほど
- 網の部分が三角形の形状をしており、先端が保護されていて強度が高いもの
ガチ勢
ターゲットのバリエーションが豊富なガチ勢。大物狙いであれば「さで網」が必須でしょう。強度はさることながら、見た目より軽く使いやすさも抜群です。
- 高価(ものによって5千〜9千円)
- 大型なのでガサガサできる範囲が広く効率的
- 小型の生き物はもちろんブラックバスやナマズ、コイなども狙える
玄人専用の道具というわけでもないので、大は小を兼ねる「さで網」はガサガサを趣味とするなら持っていても損はないでしょう。
浅い川なら長靴・ウォーターシューズ、がっつりやるならウエーダー
川には流れがあるため、底の状態を正確に目視することは難しいです。なにかしらの鋭いものによる足の怪我を予防するためにも素足で入るのは避けるべきでしょう。捨てても良いようなスニーカー、長靴・ウォーターシューズなど、意外と2千円以内で購入できるのでオススメです。
ひざの深さの川に入る場合は、ウエーダーが必須。価格も3千円から購入することができます。
生き物をキープするバケツや箱メガネ(虫取りかごでも可)
生き物がとれたら、とりあえずキープするための入れ物があるといいでしょう。
とりあえず、100円ショップで手に入る箱メガネや虫かごで十分。生き物を観察するのにも便利です。
タオルや水分、日焼け対策グッズ
真夏であれば特に暑さや日焼け対策は必須。炎天下でガサガサに夢中になっていると熱中症になる危険性があります。
- 日焼け止め
- スポーツドリンクなどの水分
- 日差し対策になる大きめの帽子
- 濡れた体を拭くためのタオル等
気温の高い状況下では、最低でも上記の準備は不可欠です。楽しくガサガサをするためにも、体調管理に配慮しましょう。
生き物を持ち帰るための入れ物
生き物を持ち帰るための入れ物は重要です。
数十分で自宅に帰れるのならジップロックなどでも問題ないですが、長時間車で移動する場合は生き物の酸素対策が必要になります。
- 容器から水が溢れないようにする
- 生き物が入った容器の水温管理や水中の酸素対策
水生生物は変温動物である以上、人間の温度感覚とは大きく違います。長時間の移動となるならクーラーボックスや発泡スチロールなどを活用し、水温をそれなりに保つ必要があるでしょう。また、水中の酸素対策として以下が有効です。
- エアーポンプで空気を絶えず供給する
- 棒などで水流を作り、定期的に空気を水に溶け込ませる
エアーポンプがあるに越したことはありませんが、数時間程度の移動なら軽く水流を作るだけで十分です。元気な状態で生き物を自宅に迎えてあげましょう!
ガサガサで生き物がとれない!?成功に導く基本知識を伝授!
ガサガサは自然を相手にしている以上、闇雲に網を入れているだけでは思うように成果が出ない可能性があります。せっかくワクワクしながらポイントに向かったのになにもとれなかったら悲しいですよね。
ガサガサには明確なコツがあります。しっかり基本を押さえてガサガサを楽しみましょう!
生き物が多い時期・場所とは?川選びのポイント・コツも解説!
ガサガサは通年を通して楽しむことができますが、ガチ勢でもない限り冬季は厳しいのは想像に難くないでしょう。基本的に5〜10月であれば水温も高く生き物の活性も高いので種類・数ともに期待できます。
しかし梅雨時期は下流の天気が良くても上流の状況は予測できません。河川の急激な増水などの危険性があるため梅雨明けするまではガサガサは我慢しておきましょう。
また、川には場所ごとに堰(せき)が設置されているので、上流より下流のほうが生き物の数が多い傾向にあります。可能性としては低いですが、場所やタイミングなどによって生き物がいないことも想定されます。上流でなにもとれないなら早めに切り上げて下流に向かうのが無難です。
- ガサガサにベストな時期は5〜10月!(ただし梅雨時期は細心の注意を払う)
- 生き物がより多いのは上流より下流!(堰の下流側を目安に)
ガサガサに適した川選びの秘訣とは?浅くても意外といける
いざガサガサへ!と思っても、どの川のどんなポイントに行こうかわからない方も多いでしょう。安心・安全に生き物を採取することのできる川選びについて解説します。
- 狭い・浅い・流れが緩やかな川
- 生活排水がみられない川
- 海水が混じっていない川(海から遠い)
ガサガサする川選びは上記の3点を押さえておく必要があります。
狭い・浅い・流れが緩やかな川
- 安全を確保しやすい
- 生き物も多く生息している
ガサガサする上でまず押さえたいのが「安全性」です。川というのは急に深く落ち込んでいる場所が点在しています。狭くて浅い川なら目視で落ち込みを把握できるため危険を排除できるでしょう。目安は「膝より浅い水深」です。
また、むしろ流れが緩やかな方が生き物は好みます。浅い川でもたくさん生き物は生息するので安心してください。
生活排水がみられない川
- 生活排水の多い川と自宅の水槽の水質は大きく違うため飼育には要注意
- 生活排水は人間に健康被害を及ぼす可能性がある
住宅街などを流れる川は生活排水が多い傾向にあります。生活排水は栄養を含むので多くの生き物が集まりますが、そこに棲んでいた生き物を自宅の水槽に入れるのは急激な環境変化となります。元々飼育していた生き物に対しても細菌や寄生虫のリスクがあるため、飼育には不向きと言わざるを得ないでしょう。
また、生活排水が目などに入ると健康被害を受ける可能性があります。不要なリスクを回避するためにも住宅街を流れる川に入るのは避けましょう。
海水が混じっていない川(海から遠い)
- 下流なので深さや足元の安全性にとぼしい
- とれた生き物を自宅の水槽で飼育する難易度が高い
淡水と海水が混じり合う場所のことを「汽水域」といいます。汽水域は生き物が豊富に生息していますが、飼育の観点では不向き。時間を掛けて水合わせすれば飼育できますが、初心者には難易度が高いと言わざるを得ません。
また汽水域は、潮の満ち引きで水深が変動するのでガサガサをする際は足元の注意を怠ってはいけません。
生き物が隠れている場所を知ろう!意外な場所に大物が潜んでいることも!?
ガサガサするポイントに到着してみたものの、パッと見では生き物の気配を感じることができずに不安になることがあります。
おそるることなかれ。生き物は水辺の草や石の隙間にうまく隠れています。網を構えながら大きめの石をどかしたり、生い茂っている草の下をガサガサするといろんな生き物が網に入ります。
- 大きな石の隙間
- 草が水辺にかぶさっている
- 沈んでいる大きめの人工物の下
上記はガサガサする上で鉄板のポイント。積極的に攻めていきましょう!
見落としがちな水辺の穴は大物の棲家!?
水辺にある穴や隙間は見た目よりも奥まで広がっている可能性があります。こういった場所に潜んでいる可能性のある大物とはズバリ「うなぎ」です。
うなぎを飼育するのは難易度が高すぎるため正直オススメはできませんが、高級食材という観点から採取にチャレンジしてみても面白いでしょう。漁業権が定められている可能性もあるため、持ち帰るならしっかり調べる必要があります。
出典:水産庁HP
ガサガサでとれた生き物を飼育!水槽サイズに適した生き物一覧
ガサガサでは、水辺の広さや深さによって様々な種類の生き物を捕まえることができます。
所有する水槽サイズに適した生き物を捕まえる必要があるので、参考になるよう具体的な数字も含めて解説していきましょう!
小さいサイズ(20〜45cm)の水槽に適した生き物5選!
ここからはガサガサで採取でき、かつ初心者でも飼育しやすい生き物に絞って紹介します。まずは比較的小さな水槽に適した種類を紹介していきます。
- メダカ
- ヨシノボリ
- ドジョウ
- モツゴ(クチボソ)
- ヌマエビ類
メダカ
メダカは日本の代表的な川魚で、数を減らしているものの日本各地に生息しています。環境に対する適応能力が高く、アクアリウム初心者でも飼育しやすいのが特徴。
- 体長:4cmほどまで成長する
- 寿命:2〜4年ほど
- 適水温:15〜28℃
- エサ:水面に浮くタイプのエサを一日1回、2分以内に食べ切れる量与える
- 混泳:穏やかな性格なので、小型の生き物との混泳なら問題ない
- ※メダカが口に入る大きさの肉食魚との混泳は食べられてしまうため不可
- 入手:ガサガサ、またはショップで購入
ヨシノボリ
きれいな小川に生息するハゼに似た小さな魚がヨシノボリです。ガサガサしていれば簡単に網に入るため入手は容易。飼育に関しても丈夫で手間が掛かりにくい特徴があります。
ヨシノボリは縄張り意識が強いため、同じサイズを複数飼育する場合は隠れ家をいくつか設置するとよいでしょう。
- 体長:種類にもよるが、ほとんどが最大でも8cm以下まで成長
- 寿命:4〜8年ほど
- 適水温:15〜28℃
- エサ:沈殿するエサを週に2回、2分以内に食べられる量
- 混泳:縄張り意識が強く同サイズの底で生活する魚を攻撃することはあるが、中層以上を泳ぐメダカなど、生活圏の違う魚とは干渉しない
- 入手:小川でのガサガサ、またはネットショップで購入
ドジョウ
口ひげに愛嬌があり穏やかで混泳にも困りにくい、底の掃除もしてくれるというスペックをもつドジョウ。
飼育環境が良いと15cmを超えるまでに成長するため最低でも45cm以上の水槽が好ましいものの、環境変化に強く初心者でも非常に飼育しやすい魚です。小川のガサガサで入手が容易なので最初に飼育する魚に適していると言えるでしょう。
- 体長:基本的に15cmほどまで成長
- 寿命:8〜10年ほど
- 適水温:15〜28℃
- エサ:沈殿するエサを週に1〜2回、2分以内に食べ切れる量与える(コケ類や沈んだエサの食べ残しを食べているため)
- 混泳:穏やかな性格なので、小型の生き物との混泳も問題ない
- 入手:小川や用水路でのガサガサ、またはショップで購入
モツゴ(クチボソ)
野生の淡水魚の中でもトップクラスに飼育しやすいモツゴ。ドブ川でも平気で生存する上に、攻撃性はありません。体長も10cmまでしか成長しないため、25cmの小さな水槽でも問題ないでしょう。
少し地味な見た目ではありますが、熱帯魚との混泳で水槽が鮮やかになるので初心者にもオススメです。
- 体長:10cmほど
- 寿命:3〜5年ほど
- 適水温:15〜28℃
- エサ:沈殿性、浮遊性問わず人工餌を1日2回、2分以内に食べ切れる量
- 混泳:穏やかな性格なので混泳は問題ないが、大型肉食魚だと食べられてしまうため不可
- 入手:ため池や中、下流の河川でのガサガサ、またはショップで購入
ヌマエビ類
全国の小川に生息し、簡単に捕まえることのできるヌマエビ類。実は超優秀なお掃除屋さんとして活躍します。
底のコケや沈んだエサの食べ残しを食べて水質を保つお手伝いをしてくれるので、水槽に必須な生き物と考えているアクアリストも多いです。
- なにかを食べている姿が可愛い
- 上記の魚たちと同じ環境で飼育できる
- エサは週に1回、沈殿性のエサを与える
- ガサガサで簡単にとれ、ショップでも安価で売られている
大きなサイズの水槽(60cm)に適した生き物5選!
初心者にもオススメなバランスの良い「60cm」水槽に適した、かつガサガサで捕まえられる生き物を紹介します。
- オヤニラミ
- オイカワ・カワムツ
- カマツカ
- アブラハヤ
- マナマズ
オヤニラミ
かっこいいルックスをながら人に懐く可愛らしさも併せ持つオヤニラミ。他種の生き物を攻撃しないお行儀の良さをみせる反面、同種の個体とは縄張り争いをする気性の荒い性格です。
北海道を除く日本全国の中・下流域の河川に生息しているため、ガサガサで捕まえることができます。小エビや小魚は捕食対象であるため、混泳するなら10cm以上の魚を推奨します。
- 体長:基本的には10cm前後、まれに15cmまで成長することがある
- 寿命:5年前後
- 適水温:15〜28℃
- エサ:人工餌が好ましいが最初は食べないことも多いので、まずは生餌(メダカや小エビ等)を与えて人のいる環境に慣れさせる必要がある
- 混泳:単独飼育が基本だが、混泳相手の遊泳層が違えば混泳できる可能性がある(ドジョウやカマツカ等)
- 入手:中、下流の河川でのガサガサ、またはショップで購入
オイカワ・カワムツ
<オイカワ>
<カワムツ>
日本の清流を代表する美しい模様をもつオイカワとカワムツ。個別の生育環境に多少の違いはありますが、飼育の観点では大差がないのでまとめて紹介します。
気性が荒く高水温に弱い、活発に泳ぐため小さな水槽は不可という多少手のかかる魚です。とはいえ、水質にうるさくなく少しの知識があれば飼育が難しいということもないので初心者でも挑戦することは問題ないでしょう。
小エビや小魚だと捕食対象になるので同程度のサイズの魚しか混泳することはできません。
- 体長:平均15cm前後、まれに20cmまで成長する
- 寿命:3〜5年ほど
- 適水温:15〜23℃(夏場は冷却ファンなどで水温を下げる必要がある)
- エサ:沈殿性の人工餌を一日1回、2分以内に食べ切れる量(飼育環境に慣れるまでは冷凍赤虫などを使用)
- 混泳:攻撃性が強いため、15cm以上の魚を推奨
- 入手:上、中流の河川でのガサガサ、またはネットショップで購入
カマツカ
あまり聞き馴染みがない方も多いであろうカマツカ。しかし「可愛らしい顔、混泳相手を攻撃しない、底の掃除をしてくれる、低水温に強い」など、非常に優秀なスペックをもちます。
飼育下では15cmを超えるまで成長するため、最低でも45cm以上の水槽が必須。カマツカは水質悪化に多少弱い面があるので、水質が安定しやすい60cm以上の水槽だとより安心です。
- 体長:野生では20cmほど、飼育下では15cm前後まで成長する
- 寿命:3〜4年ほど
- 適水温:15〜28℃
- エサ:沈殿するエサを週に1〜2回、少量与える(コケ類や沈んだエサの食べ残しを食べているため)
- 混泳:非常に穏やかな性格なので、大型の肉食魚以外となら混泳可
- 入手:中、下流の河川でのガサガサ、またはネットショップで購入
アブラハヤ
清流でよくみることができ、美しい魚体のアブラハヤ。低水温を好む、小さな生き物は食べてしまうということを考慮すれば非常に飼育しやすい魚です。
活発に泳ぎ回るため、最低でも60cm以上の水槽が好ましいですが初心者でも飼育しやすく水槽を美しく彩ってくれます。全国の上・中流域の河川に広く生息しているため、ガサガサで入手することができます。
- 体長:最大でも15cm前後
- 寿命:3〜5年ほど
- 適水温:15〜23℃(低水温を好む)
- エサ:沈殿性の人工餌を一日1回、2分以内に食べ切れる量(飼育環境に慣れるまでは冷凍赤虫などを使用)
- 混泳:穏やかな性格だが、小魚や小エビは食べられてしまう可能性がある
- 入手:上・中流域の河川でのガサガサ、またはショップで購入
マナマズ
飼育下でも60cmまで成長する可能性のあるマナマズ。迫力があるのは見た目だけでなく、気性が荒く暴れることもあるので飼育には注意点の多い魚です。
- 大食漢なので、排泄物が多くろ過能力の高いフィルターが必須
- 力が強く、暴れた際に水槽から飛び出さないようフタを固定する
等々に気をつけましょう。
また、夜行性なので昼間に身を潜められる隠れ家が必要です。体が入る大きさの塩ビ管などがあればマナマズは安心します。
- 体長:飼育下では最大で60cm前後
- 寿命:3〜5年ほど
- 適水温:20〜25℃(20℃以下で病気のリスク増)
- エサ:沈殿性の人工餌を一日2回、2分以内に食べ切れる量(飼育環境に慣れるまでは小魚や小エビなどの生き餌を使用)
- 混泳:強い肉食性なので混泳は不可。単独飼育が基本
- 入手:中・下流域の河川、沼でのガサガサ、またはショップで購入
【動画あり】「空ペットボトル」と「よっちゃんイカ」で生き物がとれる!?
ガサガサに行く暇がないほど忙しいけど川の生き物が欲しい方にピッタリな「ペットボトル漁」を紹介します。
上の動画は、私がペットボトル漁で入手した生き物たちです。少し加工したペットボトルによっちゃんイカを入れて放置するだけで簡単にたくさんの生き物をとることができます。
低コスト、時間が掛からない(ペットボトルを沈めるだけ)、手軽さを兼ね備えたペットボトル漁について深掘りして解説していきましょう!
ペットボトル漁とは?放置するだけで生き物が入手できる最強の方法!
ペットボトル漁について紹介します。
- 2Lのペットボトルを少し加工して口から生き物が入れるようにする
- よっちゃんイカを数枚入れる
- 2Lペットボトルに紐をつけてポイントの丈夫な草などに結べるようにする
- 必要に応じて石などを少し入れ、川に一晩沈める(沈める時間はお好みで)
上記がペットボトル漁のすべてです。
ペットボトルの加工も非常に簡単な上に、コストも250円ほど。よっちゃんイカを入れたら狙いのポイントに沈めて一晩放置するだけという手軽さです。ガサガサだと数時間ほど掛かる場合もあるため、時間の観点でいうと合理的でしょう。
ペットボトル漁でとれる生き物一覧!仕掛ける場所の選び方も解説!
具体的にペットボトル漁でどんな生き物がとれるのかを紹介します。☆がついている魚は初心者だと飼育が少し難しい種類です。
- ドジョウ
- ヨシノボリ
- モツゴ(クチボソ)
- スジエビ(テナガエビ)
- ヤマトヌマエビ
- ザリガニ
以下は成長すると15cmを超える可能性アリの種類
- フナ類
- タナゴ類
- オヤニラミ☆
- カマツカ
- アブラハヤ
- ウグイ☆
- カワムツ・オイカワ☆
- うなぎ☆
ざっと紹介しただけでも、上記の様々な種類の生き物と出会うことができます。熱帯魚に比べ、飼育が簡単である川魚を入手したい場合はチャレンジしてみるとよいでしょう。
ただし、場所によっては漁業権が定められていることがあります。自分がガサガサやペットボトル漁をする場合は、下記から必ず問題ないことを確認してから行うようにしましょう。
出典:水産庁HP
ペットボトル漁を仕掛けるポイント選びのコツを解説!
生き物がいない場所にペットボトルを沈めても成果は得られません。仕掛けを放置する時間が長ければその分生き物が入っている確率は上がりますが、やはり効率的な方法を知りたいですよね。
- 大きめの石の下
- 沈んでいる人工物の中
- 草が生い茂っている水辺のフチ
- 流れが緩やかになっているくぼみ
- 川の流れが早すぎる場所は流されるため不可
上記が生き物が集まりやすい場所です。
ペットボトル漁は、よっちゃんイカの強いニオイによって生き物を誘いますがそもそも生き物が集まりやすい場所に仕掛けることで成果は大きく違うでしょう。場所によってとれる生き物が違うので、近所の川や池でペットボトルを仕掛けられそうな場所があればぜひチャレンジしてみてください!
ペットボトル漁の仕掛けの作り方・コストを解説!
ペットボトル漁の仕掛けの作り方を解説します。5分程で簡単にできるので気軽に挑戦してみましょう!
情報 | 詳細 | 補足 |
---|---|---|
よっちゃんイカ | 50円 | コンビニで買える |
ペットボトル | 100円前後 | 2Lのものが好ましい |
紐 | 数円 | 水に溶けない丈夫な素材 |
生き物を持ち帰る用のバケツ | 100円 | できればフタ付き |
上記の3つでペットボトル漁の仕掛けを作ることができます。コストもなんと300円以下。続いて制作手順を解説します。
上記の2Lペットボトルを上端部を切断。切る場所はだいたいでOK!
続いて口のある部分を逆さまにして本体に差し込みます。
お互いの断面がかさなるところまで入れます。
カッターやハンダゴテで穴を空け、紐を通したら完成です。
紐の長さはこの時点ではテキトウで問題ありません。仕掛けるポイント次第で必要な紐の長さがまったく違うので、現場についてから紐を付け足せばOK!
中はこんな感じ。よっちゃんイカのニオイにつられた生き物がペットボトルの口から侵入する感じですね。簡素な仕掛けですが、意外にも入ったら出ることは難しいようです。
いざペットボトル漁を実践!入っていた魚とは!?
作成した仕掛けをさっそく投入しに来ました。以前から気になっていた溜め池なのですが、ある程度深さがあるのでガサガサはできません。
画面中央の、木が水面に入っているあたりにペットボトルの仕掛けを投入して一晩放置すると・・・
6匹の「モツゴ(クチボソ)」が入っていました!特に珍しい魚ではないので最初は興味がなかったのですが、せっかくなので一番小さい個体を持ち帰ることに。
溜め池は中々のドブ具合だったので、水合わせ(特に水質合わせ)を4時間ほどやってから水槽にお迎えしました。
水質合わせ中、試しにエサを少しあげてみましたが食べてくれませんでした。うまく馴染んでくれるといいのですが・・・
ドジョウ(こっちみてる)とヤマトヌマエビがいる小さな水槽に投入しました。穏やかな生き物ばかりなのであまり心配はしていませんが、仲良く長生きしてくれるようお世話していこうと思います!
ガサガサを楽しみながら手軽に生き物を捕まえよう!
ガサガサで入手できる生き物は基本的に丈夫で、ヒーターなどコストの掛かる設備が必要ない場合が多いです。飼育するハードルが低いのは初心者にとってメリットだらけ。
- ガサガサする場所の漁業権・規則を確認する(出典:水産庁HP)
- 安全に配慮した川を選び、怪我を避けられるクツなどを用意する
- 生き物が潜みやすい場所をガサる
上記を意識するだけでガサガサは健康的なアウトドアとして楽しむことができますし、ペットボトル漁で時間を掛けずに生き物を入手することもできます。アクアリウムとガサガサは相性が良いため、水槽を持つ方は試しにガサガサに出向いてみてはいかがでしょうか!