- とにかく簡単な水草だけを教えて!
- 水草が欲しいけど種類が多すぎて選べない!
- CO2添加!?意味分からないしめんどくさそう…
水草の育成は非常に奥が深く、調べてもややこしい解説ばかりで嫌になってしまう初心者は多いでしょう。とはいえ水草は必要だし、早く導入したいですよね。
この記事では、アクアリウム歴7年の私が初心者にオススメな「陰性水草」について解説します。記事を読むと、「簡単に育成できる・小難しい設備がいらない・水槽が映える」の三拍子がそろった陰性水草について理解できます。
まずは水草育成に慣れましょう。水草のある水槽を楽しめるようになってから徐々に新しい知識を得ていけば問題ないので、最初に陰性水草からスタートするのは非常にオススメです。
水草の必要性とは?映える・水質対策・隠れ家の役割がある
結論として、小型魚の水槽なら水草は必要です。水草を入れるメリットは以下の通り。
- 水槽が華やかに彩られる
- コケの栄養やフンなどから発生する有毒物質を吸収する
- 生き物の隠れ家となりストレスを軽減する
順に解説します。
水槽が華やかに彩られる
水草を水槽内に配置すると立体感が生まれ美しく彩られるのでオシャレかつ癒やし効果をもたらしてくれます。アクアリウムの醍醐味である自由度の高いレイアウトは、観賞価値を上げ部屋を明るく飾ってくれるでしょう。
水草の緑はリラックス効果もあるため、ストレス社会で戦う人々にとっても良い影響があるといえます。
コケの栄養やフンなどから発生する有毒物質を吸収する
水草は水質の維持に欠かせない役割を果たしています。
- コケの栄養となるリン
- 溜まると生き物にとって有毒となる硝酸塩
上記を水草が吸収して自らの栄養とするので、コケの繁殖を抑制し有毒物質を減らすことで水槽内の水がきれいになり生き物の環境を保全してくれます。コケが育ちにくくなると手入れの頻度が減るのでユーザーとしても嬉しいメリットとなりますよね。
積極的に水草を活用して水槽の維持管理に役立てましょう!
生き物の隠れ家となりストレスを軽減する
水槽で生活する小さな生き物には、人の視線や強い個体から身を隠す場所が不可欠。水草は小さな生き物の隠れ家としてうってつけです。
特に魚類は外敵から身を守る本能があります。水槽内は外敵がいない環境だとはいえ、開けた場所だとストレスが掛かってしまうので水草を配置して安心させてあげましょう!
【水草を選ぶコツ】照明・肥料・CO2添加が不要な水草が最適
水槽には多くの種類があり、育成難易度も大きく違います。さらに専門用語も多用されるため、初心者はなにから手を付けていいかわからない状態になりがち。
ここでは初心者が迷うことなく水草を選べるよう、育成が簡単な「陰性水草」のみを紹介します。多様な選択肢を提示しないので、迷うことなくレイアウトに使える自分好みの陰性水草を見つけることができるでしょう!
陰性水草とは?少ない手間で美しく成長する簡単さが魅力!
陰生水草は光量の少ない環境でも成長できる水草を指し、丈夫なので初心者でも育成が簡単な種類が多いです。陰性水草は、主に以下の特徴があります。
- CO2添加が必要ない
- 照明を持っていなくても日光の当たる窓際で成長する
(直射日光が強すぎる場合はレースカーテンで遮る) - ソイル(水草用の肥料)がなくても緩やかに成長する
- 成長が遅いので手入れの頻度が少ない
上記をみると、注意点は「窓際に置くだけ」にみえるでしょう。しかし陰性水草特有のデメリットも存在するため、紹介していきます。
陰性水草のデメリットを紹介!葉に繁殖するコケには対策が必要
陰性水草は成長が緩やかなことから、葉にコケが繁殖しやすい特徴があります。葉にコケがついた状態では光合成に支障が出るため、枯れる原因になることも。
コケ対策にはヤマトヌマエビが優秀な活躍をしてくれるでしょう。たいていのショップで安価で売られており、初心者・上級者問わず心強い味方。ヤマトヌマエビを水槽に入れるだけでコケ対策になるので非常にオススメです。
【すべてオススメ】陰性水草一覧!好みの種類をみつけよう!
ここからは、初心者でも育成しやすい陰性水草を紹介します。基本的な方法で育つものしか紹介していないので、単純に見た目で選ぶと良いでしょう。
水草名 | 難易度 | 光量 | CO2添加 |
---|---|---|---|
ウィローモス | 易 | 弱 | 不要 |
アヌビアス・ナナ | 易 | 弱 | 不要 |
アマゾンソード | 中 | 中 | 不要 |
スクリューバリスネリア | 中 | 中 | 不要 |
ボルビティス | 易 | 弱 | 不要 |
ミクロソリウム | 易 | 弱 | 不要 |
クリプトコリネ | 中 | 弱〜中 | 不要〜推奨 |
1. 【活着可】ウィローモス
陰性水草の中でも育成しやすい部類なのがウィローモス。細かい葉がフワフワと密生している特徴的な外見をしています。
- CO2添加は必要ないが、添加すると早くきれいに育つ
- 弱光でも少しずつ成長し、光量を上げると成長が促進する
- 陰性水草なので、夏場の強力な直射日光は厳禁
- 流木や石などに活着させてレイアウトに使用できる
- 大きく育ったら切って沈めておくと、そこから成長する
ヌマエビ類との相性が良く、葉が柔らかいのでオヤツや隠れ家として重宝します。小魚の産卵場所となることもあり、稚魚が身を隠す場所にもなる優秀な水草です。トリミングした細かい葉は、沈めておくだけで成長するので増やすのも楽です。
ウィローモスをショップで購入する際のポイント
- 葉の色:鮮やかな緑色で、茶色や黄色に変色していない
- 葉の張り:ピンとしていて、しなっていない
- 密度:密生していて、スカスカしていない
- 糸状藻:糸状藻が付着していない
2. 【活着可】アヌビアス・ナナ
厚みのある茎や葉をもち、濃い緑色で丸い葉はとても可愛らしいです。とにかく丈夫で、優秀なレイアウトになる水草なので初心者にもオススメです。
- CO2添加は不要だがあると美しく育つ
- 強い光に弱く、照明も必要ないが直射日光の当たらない窓際に置くと育ちやすい
- 「ソイルに植える・流木や石に活着」を選べるのでレイアウトの幅が広い
- 成長が緩やかなのでトリミングの手間が掛かりにくい
- 水質悪化にも強いが、成長が遅いせいで不調に気付きにくい
- ある程度育つと「株分け」ができるようになる
アヌビアスは成長が遅いため葉にコケが繁殖しやすいです。コケ対策には「コケを食べてくれるヤマトヌマエビ」の導入が最も手軽な手段なので参考にしてください。
アヌビアス・ナナをショップで購入する際のポイント
- 葉の色:濃い緑色で、黄色や茶色に変色していない
- 葉の張り:厚みがあり、弾力がある
- 葉の表面:滑らかで、傷やシミがない
- 根の状態:白く、しっかりとしている
3. アマゾンソード
アマゾンソードは縦長の葉をもち、比較的大きく育つ陰性水草です。ソイル・底砂を選ばず強力に根を張りますが、底砂で育成する場合は根元に少量の固形肥料を埋める必要があります。
- CO2添加は必要ないがあるときれいに育つ
- 陰性水草の中では強い光に強い
- 多少なり照明は必要で、強い照明だとより成長しやすい
- 大きくなりやすいので水槽は45cm以上を推奨
- 大きくなると根っこごと切ることで株分けできる
大きくなりやすい水草ですが、トリミングをこまめにすれば小さく保つことができます。丈夫な上に、相性の良い魚・水草が豊富でレイアウトの選択肢が多いので、大きな水草が欲しい初心者にもオススメしやすい水草です。
アマゾンソードをショップで購入する際のポイント
- 葉の色:鮮やかな緑色で、赤や茶色に変色していない
- 葉の張り:ピンとしていて、しなっていない
- 葉の形:歪みや破れがない
- 根の状態:白く、しっかりとしている
4.スクリュー・バリスネリア
陰性水草界でもトップクラスの育てやすさ・成長速度を誇るスクリュー・バスネリア。成長が早いので、トリミングで大きさを調整することで自由度の高いレイアウトを楽しむことができるでしょう。
- CO2添加は必要ない
- 低水温に強く、非常に丈夫
- 大きくなって照明に近づくので光量は控えめが無難
- 底床はソイル・大砂利のどちらでもいいが、深く植えすぎると枯れる
- ランナー(子株)がどんどん伸びるのでこまめに切り取る
- ランナー(子株)を切り取って育てるとスクリューバスネリアを量産できる
とにかくよく育ち、繁殖力が強いのがスクリューバスネリアの特徴です。トリミングの手は掛かりますが、大きい水草が水槽に入ると一気に華やかになります。初心者でも導入しやすく、いい練習にもなる水草です。
スクリュー・バスネリアをショップで購入する際のポイント
- 葉の色::鮮やかな緑色で、黄色や茶色に変色していないもの
- 葉の張り:ピンとしていて、しおれていないもの
- 根の色:白く、しっかりとしているもの
- 全体的に瑞々しく、枯れた葉や傷がないもの
5. 【活着可】ボルビティス
独特の存在感を放つダークグリーンのルックスで人気の高いボルビティス。成長は緩やかなものの、大きく育つと水槽の中にジャングルのように生い茂り迫力ある見た目で楽しませてくれます。
- CO2添加は不要だがあるときれいに育つ
- 高温に弱いので水温は28℃以下に保つ
- 強い光には弱いが、弱〜中程度の照明がないと枯れてしまう
- 流木や石に活着させたほうが育成が楽
- 水質の変化に弱いため、立ち上げ初期の水槽には入れないほうが無難
- ボリュームがでてくると株分けしたほうが育ちやすい
- 株分けの際は、両方に根がついている状態になるようにカットする
ボルビティスを水槽に入れる際は、躊躇せず葉をすべて切り落としてしまいましょう。初心者は驚くかもしれませんが、水草は新しい環境に順応できる葉っぱを作り出すことができます。水草にとっては、以前の環境で育った葉っぱは無い方が都合のいい可能性があります。
ボルビティスをショップで購入する際のポイント
- 葉の色:濃い緑色で、茶色や黄色に変色していない
- 葉の形:丸みを帯びていて、破れがない
- 茎の状態:黒くなっていると枯れやすい
- 根の状態:白く、しっかりとしている
6. 【活着可】ミクロソリウム
陰性水草の定番として人気のあるミクロソリウム。様々な種類が存在しますが育て方はすべて同じです。成長が遅くトリミングなどの手間も少ないので初心者にオススメしやすい陰性水草になります。
- CO2添加は不要だがあるときれいに育つ
- 強い照明は必要ないが、光量の弱い照明でもあったほうが無難
- 流木や石に活着させたほうが育成が楽
- 高温に弱いので水温が30℃を超えない対策が必要
- 形の種類が多く、自分好みのレイアウトができる
トリミングはあまり必要ありませんが以下の状態だと話が違います。
- 葉が傷んでいる
- コケが葉に明らかに繁殖している
- 葉につぶつぶ(ミクロソリウムの胞子)がついている
葉についているつぶつぶはミクロソリウムの胞子であり、その後子株になります。子株がついた状態の葉は切り取ったあと、水面に浮かべておくだけで成長するため形になったあたりで活着させることができます。
ミクロソリウムをショップで購入する際のポイント
- 葉の色:鮮やかな緑色で、茶色や黄色に変色していない
- 葉の張り:ピンとしていて、しなっていない
- 葉の形:種類によって異なるが、歪みや破れがない
- 根の状態:白く、しっかりとしている
7. クリプトコリネ・べケッティ
水草界で非常に高い人気を誇るクリプトコリネ。多くの種類が出回っており、育成難易度もそれぞれです。ここでは初心者にも育成難易度の低い「クリプトコリネ・べケッティ」をオススメします。「ウェンティ」も同じ方法で育てられますが、20cmを超えるほど大型化するので好みで選びましょう。
- CO2添加は必要ないが、あるときれいに早く大きくなる
- 根は5cm前後にカットし底砂に埋め込むとよい
- 植えたあと水中で葉が全て溶けても、環境に適応するための初期段階なので放置しておくとまた生えてくる(溶けた葉は取り除く)
- 底床は大砂利でもソイルでも問題ないが、ソイルなら追肥が必要ないので楽
- 光量は安価な照明でOK。光量が強すぎると葉焼けなどを起こす可能性がある
- 水温は20〜28℃が適しており、熱帯魚水槽の水温と相性が良い
クリプトコリネは水中から出た状態で販売されていることが多いので、購入後自分の水槽に入れた際一旦葉が枯れる可能性があります。一旦葉が枯れるのは、新しい環境に適応するための過程なので焦らなくて大丈夫。枯れた葉を除去して新芽が出てくるのを待ちましょう。
ショップで購入する際のポイント
- 葉の色:種類によって異なるが、鮮やかで、茶色や黄色に変色していない
- 葉の張り:ピンとしていて、しなっていない
- 葉の形:種類によって異なるが、歪みや破れがない
- 根の状態:白く、しっかりとしている
水草の活着を解説!石や流木にくっつけて映えるレイアウトに
陰性水草の一部は、流木や石などに「活着」させてレイアウトすることができます。活着とは、流木や石に水草が直接根を張ることです。
自然の素材と水草を活着で融合させるとレイアウトに立体感が出てアクアリウムとしての完成度も高くなります。陰性水草の具体的な活着のやり方について詳しく解説していきましょう!
活着させる素材の選び方!簡単に手に入る川の石から始めよう!
水草を活着させる素材は流木か石が一般的です。しかし流木は拾うことが難しく、ショップにあるのはわりと高価。さらに、流木のアク抜き作業はトータルで最大一週間ほど要します。
川で拾った石なら約一日で導入する準備が整います。
- 付着している可能性のある卵や汚れをブラシでしっかり取り除く
- 沸騰した水を石全体に掛けて消毒する
- 乾燥するまで天日干しする
上記の手順で水草を活着させる準備は完了。手持ちの水草を活着させる作業に移りましょう!
石を拾う場所は、私有地・国立公園を避けなければなりません。また、拾う石の数も必要な分にとどめ、常識の範囲内で採取しましょう!
活着の方法・必要な道具とは?超簡単な陰性水草の活着法を解説!
水草の活着方法について解説します。必要な道具は以下の2つ。
- ミシン糸・釣り糸 or ビニタイ
- 切れ味の良いハサミ
活着の方法とは、要は流木や石などに1ヶ月ほど固定できればOK。ウィローモスなど細かい水草はミシン糸、アヌビアスなどしっかりした水草にはビニタイが向いています。大きめのレイアウトに活着させる場合は、長さの観点から糸のほうが良い場合もあるでしょう。
ウィローモス系は、縛ったあとにハサミで長さをそろえてあげると活着後の見栄えがよくなります。
【小エビ全滅の恐れアリ】購入した水草の注意点を解説!
実は「購入した水草はすぐに水槽へ」というのは避けるべきです。ショップなどで売られている水草は害虫対策で農薬を使用している可能性が高く、デリケートな小エビには好ましくありません。
水草を購入するショップに確認し、農薬が使われている場合は対処法について解説します。
農薬の除去法とは!残留農薬を除去する2ステップを解説
水草に付着した農薬を無害な状態にするのは難しくありません。しかし完全に農薬を除去できる保証はないので、水槽に入れる前にやるべきことがあります。
- 汲み置きした水に水草を半日ほどつけた後、軽く洗う
- 水道水を張ったバケツに水草と小エビを一匹入れて1時間ほど様子をみる
熱帯魚などにとって水草の農薬はほとんど無害なので、残留農薬の確認については小エビを使う必要があります。1時間ほど経っても小エビが元気であれば水草の農薬はほぼ無害化されたと考えて良いでしょう。
無農薬の水草について解説!必ずしも無農薬が安全ではない
無農薬で育てられた水草の注意点を紹介します。
- 割高
- 害虫が付着している可能性がある
- 大繁殖しやすいスネール(巻貝)の卵が付着している可能性がある
結局、無農薬だとしても水草の洗浄は必要であり、むしろ害虫が残っていた場合は熱帯魚にも悪影響がでるためさらに被害は大きくなる可能性があります。
レイアウトがぼろぼろに!?水草と相性の悪い生き物3選!
水槽で飼育する生き物の中には水草を食べてしまう種類も少なくありません。ここでは初心者でも選びやすい種類から水草育成と相性の悪い生き物を紹介します。
さらに、ちょっとした工夫で水草の食害を回避することができる対策法もあわせて解説していきます。
プレコ類は水草大好き!エサを与える頻度・時間帯で食害を回避!
プレコは優秀な水槽のコケの掃除役としても活躍してくれますが、コケを食べるということは柔らかい水草も食事の対象となります。
人工餌でよいので、水草より美味しいエサを与えて空腹状態をあまり作らないことで水草をかじることも少なくなるでしょう。
プレコは夜行性なので寝る前にエサを与えると良いでしょう。基本的に1日1回で問題ありませんが、昼もエサを食べる個体には1日2回少量ずつエサを与えるとさらに効果的です。
金魚は大食漢!根が強く成長が早い水草で対応しよう
水槽飼育の大定番の金魚は水草の食害の筆頭に挙げられます。とにかく大食漢で、お腹を空かせると水草をおやつ代わりにかじります。強い力で引っ張ることもあるので、根がしっかり張っていない水草だと簡単に引き抜かれてしまうので注意が必要です。
エサは1日3回ごく少量ずつ与えましょう。エサを与える回数・頻度・量を徐々に減らして慣らすこともできますが、個体にもよるので様子を見ながら試してみてください。また、金魚水槽にオススメの水草を紹介します。
- 食べられても負けずに増え続ける「アナカリス」「ガボンバ」
- 葉が固くて食べられず、根が強力で引き抜かれない「アヌビアス類」
すべて育成しやすい水草なので初心者にも安心です。
優秀なコケ取り屋さんのヌマエビ類も水草を食べる!?
アクアリウムの維持管理における強い味方であるヌマエビ類も水草を荒らしてしまうことがあります。
- 柔らかい葉を食べてしまう
- しっかり根が張っていない・活着していない水草を引き抜いてしまう
ひたすらコケだけを食べてくれる個体が多いですが、中にはレイアウトに悪影響を与える例もあるのは押さえておきましょう。
ヌマエビはコケを好んで食べる性質がありますが、ヌマエビをたくさん水槽に投入してしまうとコケが不足して柔らかい水草かじるようになります。特に、大きく成長したヤマトヌマエビだと水草をかじった形跡が顕著です。
陰性水草は株分すればノーリスクでストックできる!
水草は成長の過程で「株分け」をすることができます。自宅の水草で株分けすればショップ等で購入する必要がなく、お金・手間が掛からない上に残留農薬や害虫に悩まされることもありません。
ここからは、ノーリスクで水草を増やす・ストックできる「株分け」について解説します。知っておくと陰性水草の育成がさらに楽しくなりますよ!
株分けとは?成長した水草を切り分けて増やす方法
株分けとは、ある程度育った水草を切り分けてそれぞれ成長させる方法を指します。株分けすると個体数が増えるだけでなく、より多くの光が葉に届くようになるので育成の面でも効果的。陰性水草は成長が遅いので株分けを上手く活用して増やしましょう!
- ある程度成長した水草を根本から切り分けて増やす
(アヌビウス、ボルビティス等々) - トリミングした葉についている子株から増やす
(ミクロソリウム等々) - トリミングして水槽に沈めるだけで増える
(ウィローモス等々)
上記の方法が種類別の主な株分けのやり方です。非常に簡単なので手軽に実践することができます。
自分に合った陰性水草を選んでスムーズに水槽を飾ろう!
陰性水草は育成が簡単なので水槽への導入をスムーズに行うことができます。
- CO2添加が不要
- 照明がなくても軽い日光で育つ
- 水質にうるさくない
- 株分けできる
陰性水草に共通した注意点は「コケ対策」。成長が遅いことから、葉にコケは必ず繁殖します。除去する方法は導入前から決めておくことが大切です。
水草を水槽に入れるためには数々の知識が必要ですが、実際にやってみると意外と簡単なものです。この記事を読みながらひとつずつ作業を進めていけば、水槽内を美しい水草で彩ることができるのでまずは安くて小さい陰性水草から育成を始めてみましょう!